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アトピー性皮膚炎を患って病院に行くと、ほとんどの場合ステロイド外用薬かステロイドを混合した軟膏剤を処方される。
しかしほとんどの場合はそれを塗るよう指示されるだけで、その塗り方について細かく指導される事は少ないのではないだろうか。
まず、ステロイド外用薬を塗布する際の適量だが、軟膏やクリームタイプステロイド外用薬の適量は、チューブから大人の人差し指の先から第一関節まで押し出した量(約0.5 g)で大人の手のひら二枚分の面積に塗るのが適量である。
また、頭髪部などに処方されるローションタイプのステロイド外用薬では一円玉大の量で大人の手のひら二枚分の面積が適量である。
次にステロイド外用薬を塗るタイミングだが、これは入浴やシャワーの後、保湿外用薬を塗った直後が理想である。しかし、症状が酷いうちは入浴後にこだわらずに痒みに合わせて一日数回塗ってしっかりと症状を抑える事が重要である。
治療の最初は患部にまんべんなく塗り、数日たって皮膚の状態が良くなってきたら皮膚を指でつまんでみて硬い部分にだけ塗るようにし、こうして症状が改善したら塗る回数を減らしたり、使用するステロイドのランクを弱くするのが理想的な経過である。
副作用を起こしにくいステロイドの使用法は、はじめに十分な強さと量のステロイド外用薬を使って短期間で症状をしっかりと抑えることである。
ステロイドの副作用を恐れて少ない量を恐々塗ったり、弱いステロイドをダラダラと長期間使用するのがステロイドの副作用にみまわれやすいパターンである。
また、アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用剤の塗布はあくまでも対症療法であることを忘れてはいけない。
ステロイド外用薬で症状をしっかりと抑えている間に食生活の見直しやストレスの解消、十分睡眠をとるなどの生活環境の改善を図ることが重要である。
生活環境の改善をせずに漫然とステロイド外用薬を塗り続けていると次第に薬の効きが悪くなり、より強いステロイドを長期連用する羽目になり、ステロイド外用剤での治療はいずれ破綻してしまう。
アトピー性皮膚炎は単なるアレルギー疾患というよりも、生活習慣病的な要因が大きい。
この事を忘れてステロイド外用薬に依存した生活を長く続けるとアトピー性皮膚炎はステロイド皮膚症との合併症を引き起こす事になり、アトピーは難治化することになるので注意が必要である。
2009/02/12 EDIT CATEGORY:豆知識 COMMENT:0 TRACKBACK: ▲ TRACKBACK URL
ステロイド外用薬の使用に関しては、その副作用を心配するアトピー患者が多いが、医師の指導により適切に使用していればステロイド本来の副作用が現れる事は意外と少ない。
アトピー性皮膚炎の症状が改善しないうちに急にステロイド外用薬の使用を止めると、「リバウンド」と呼ばれる急激な症状の悪化がおこることがある。このリバウンド現象をステロイドの重大な副作用ととられることがあるが、リバウンド現象がアトピー性皮膚炎本来の症状がぶりかえしたものなのか、ステロイド外用薬を使用したことにより生じるものなのかは未だはっきりとわかっていない。
ステロイド本来の副作用としては、皮膚萎縮(表皮が薄くなる)、基材や成分に対する接触性皮膚炎、多毛、ステロイドの免疫抑制作用による細菌・真菌感染症などがある。
また、顔にステロイドを長期使用した場合は、鼻を中心として両頬が赤くなる酒さ様皮膚炎(赤ら顔)が起こる事がある。。
これらの副作用はステロイド外用薬をやめると半年くらいで治ると言われているが、酒さ様皮膚炎(赤ら顔)は難治性でなかなか治らないことが多い。
したがって顔のような皮膚の薄い部位にステロイド外用薬を用いる場合には注意が必要である。
幸い、現在は抗炎症作用の強いタクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)を顔に使用することができるので、これまでどうしようもなかった顔のアトピーに対する有効な選択肢となっている。
2009/02/09 EDIT CATEGORY:豆知識 COMMENT:0 TRACKBACK: ▲ TRACKBACK URL
ステロイド外用薬とは、ステロイド系抗炎症薬の皮膚外用剤であり、アトピー性皮膚炎の炎症を抑える第一選択肢として用いられる。薬効成分として糖質コルチコイドが使用されている。
その薬効の強さによりランクがあり、「「Strongest(最強)(I群)」「Very Strong(次強)(II群)」「Strong(強)(III群)」「Medium(中)(IV群)」「Weak(弱)(V群)」に分けられる。症状の度合いや炎症の発生部位によって使い分けられる。
アトピー性皮膚炎に対しては、一般的に顔にはMedium以下、体にはVery Strong以下のステロイド外用薬が用いられる。
また、顔面・頚部など皮膚が薄くて弱い部分では副作用が起きやすいため、ステロイド外用薬の代わりにタクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)を用いる事がある。
2009/02/06 EDIT CATEGORY:豆知識 COMMENT:0 TRACKBACK: ▲ TRACKBACK URL
アレルギー疾患というのはアレルギー体質を持っている人に発症する病気です。
ここで改めてアトピー性皮膚炎の定義をみてみると、
「患者の多くはアトピー素因を持つ」
とあります。
この「アトピー素因」というのがいわゆるアレルギー体質なわけですが、実際のアトピー性皮膚炎の患者のうち、アトピー素因を持っている人の割合は8割程度だそうです。
つまり、残りの2割の患者さんはアレルギー体質ではないのにアトピー性皮膚炎を発症している事になります。
また、花粉症などのアレルギー疾患はアレルゲンを除去すれば症状が治まりますが、アトピー性皮膚炎の場合アレルゲンを除去しても症状は完全に抑えられないません。
したがって、アトピー性皮膚炎の悪化の一因には確かにアレルギー体質が関わっているものの、アトピー性皮膚炎は純粋にアレルギーだけの疾患ではないという事になります。
2009/02/03 EDIT CATEGORY:豆知識 COMMENT:0 TRACKBACK: ▲ TRACKBACK URL
日本皮膚科学会による定義によると、アトピー性皮膚炎とは、「増悪・寛解(かんかい)を繰り返す、そう痒のある湿疹を主症状とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と、されています。
これをわかりやすい言葉で言い換えると、「悪くなったり良くなったりを繰り返す、痒い湿疹を主な症状とする病気で、その患者さんの多くがアトピー素因と呼ばれる体質を持っている」ということになります。
この「アトピー素因」という体質とは家族暦や既往歴、あるいはIgE抗体を産生しやすいかどうかで決まります。
家族歴や、既往歴とは、両親や家族、本人がアレルギー疾患にかかったことがあるかどうかを指します。
家族暦、既往歴で気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちどれか一つまたは複数の疾患にかかった事があれば素因があるということになります。
2009/02/02 EDIT CATEGORY:豆知識 COMMENT:0 TRACKBACK: ▲ TRACKBACK URL